「さくらんぼ」−夏の思い出
04 Jul 2012 03:45:31 pm
私の子供の頃、「さくらんぼ」と言えば缶詰の甘く味付けしたピンク色の物のことでした。
よく、みつ豆やパフェに乗っているやつですね。
今では見かけませんが、さくらんぼだけの缶詰があったんです。
今では添え物のようになっていますが
子供の頃はあれでもめったに食べられないすごいご馳走だったのでした。
私が小学校低学年の頃だったと思います?
季節は丁度今頃、梅雨明けまじかの暑い日の事でした・・・
頂き物のさくらんぼの缶詰をあけて、ガラスの器2つに分けて冷蔵庫に入れてありました。
今でもよく覚えているのですが放射状に線の入った、きれいなブルーのガラスの器です。
弟と私の分、2皿冷蔵庫に入っていました。
弟は何処かへ遊びに行ったのか出かけていて居ません。
自分の分を食べ終えた私は思いました・・「そうだ・・今のうちに黙って2皿食べちゃおう!」
食い意地の張った私が、物陰に隠れて2皿めを食べ始めた時、
玄関で物音が・・! そう、母が帰ってきたんです!
さあ大変!と 大急ぎでさくらんぼを口に入れた拍子に、種ごと飲み込んでしまいました。
昔は「スイカの種を飲むと盲腸になる」って言いましたよね?
小さいスイカの種でも盲腸になるんだからさくらんぼの大きな種を飲んだら
盲腸になるに決まっている!!!
子供だった私はすっかりそう信じ込んだのでした。
しかし、種を飲んだことを母に言ったらさくらんぼを2皿食べてしまった事がばれてしまいます
どうしよう!!!
・・・
多分、こんなに悩んだのは生まれて初めてだったと思います。
今考えてみれば、多分2皿食べてしまったのはばれていたと思うのですが・・ ??・
その辺の記憶はあいまいです・・。
とにかく2〜3日「私は盲腸で死ぬんだ・・・」と子供心に悩んですごしていたことは確かなのでした
でも、1週間たってもお腹は痛くならず、
さくらんぼの盗み食いも怒られずに済んだのでした。
しかし、この思い出がトラウマとなり私は20歳くらいまで
パフェやみつ豆の上のさくらんぼを食べることが出来ませんでした。
まあ、自分の盗み食いのばちが当たったんですよね・・・・
今でもさくらんぼを見ると思い出す、夏の思い出です。
カテゴリー : General Posted By : tai-chi |