山田音羽子をめぐる旅ー3

 16 Jul 2011 01:20:58 pm

写真の無い江戸時代の普通の人々の暮らしを
女性の視点から描いた絵巻・・と言う事で
女性史研究家の方や、女性の歴史研究家の方が
よくたずねて来られます。

ネットで「山田音羽子」を検索すると
色々なサイトで少しですがと取り上げられていますし、
女性史研究の書籍などにも登場します。

特に、女性の歴史家の方々の共感を呼ぶのが
この「愛犬との涙の別れ」の場面です。
山形で飼っていた犬を連れてゆく事が出来ず、(注*1)
地元の農家に託すのですが、
「下駄をいたずらしたり、盗みをしないように」と犬に言い聞かせたと書いてあります。

また、道中の途中で野犬狩りに出会い
心を痛めたとも書かれています。



(喜太夫は旦那さんの名前です)

(注*1)
群馬県館林にある「館林城」は別名「尾引城」とも呼ばれています。
城を作る折狐が現れ、尾の先に墨を付けて城の図面を引いたと言う謂れがあります。
そのため、狐を大切にし、狐の嫌う犬は城下に入れることが出来なかったそうです。

カテゴリー : General Posted By : tai-chi |