春のお彼岸

 23 Mar 2009 01:52:19 pm

春のお彼岸に入り、
親類が集まり久しぶりににぎやかになりました

犬のあんこは大喜び
猫のピー太郎はサッサと何処かへ雲隠れしてしまいました。

昔はお彼岸、お盆と言えば
年の近い従兄弟達が遊びに来る
一大イベントでした。

何が楽しいかってお墓のお供え物を
下げて食べられる事です。

お供え物を食べるとバチが当たる、と言う
地域もあるようですが
家の方はお供え物を下げて食べると
風を引かないと言われていました。
とは言え、子供ながらに人の家のお供え物を
上げるそばから食べるのはやはりまずい・・と思っていたのでした。

前にも書いたように家の隣はお墓です。
今はきれいですが以前は回りは竹やぶに隠れて
うっそうとした感じでした。
竹やぶに身を潜めながらお墓参りの人たちが
帰るのをそっと見張ります。

お盆やお彼岸はたくさんの人がお墓参りに来るので
なかなか人が絶えません。
チャンスを逃すとカラスに先を越されてしまいます。

人が居なくなると「今だ!」とばかりに
従兄弟達とお供え物を下げに行きます。

なんの味も付いていないただのお団子がおいしかった事。

手で触ってみて「これまだ柔らかいから食べられるよ」と
ゴミやホコリをちょっと取ってパクパク食べていましたが
お腹を壊すような事は有りませんでしたね。

たまにフィンガーチョコなんか上がってると
大喜びです。


従兄弟達ももう良い大人ですが
皆が集まると必ずこの話が出て昔を懐かしむのでした。

隣のお墓も今はすっかりきれいになってしまいましたが
話をしているとどうしても昔の景色が浮かんできています。

まるで時代劇にでもでてくるような古びたお堂。
境内とお墓の境目の真ん中にあった古い椿の木
(大きくは有りませんでしたがうろの有る古木でした)
その椿の木の下に居るお地蔵様。

確かに「何か出そうな雰囲気」のお墓でしたが
「とても懐かしい遊び場」でも有ったのでした。

カテゴリー : General Posted By : tai-chi |