「陸王」

 16 Oct 2017 09:29:18 am

何となく話題の番組・・・で見ましたが
20数年前の我が社のようで身につまされました。

バブルの崩壊でコストを下げなければならず
売り上げを維持するには仕事を増やさなければなりませんでした。
しかし納期は早くなるし、ロット数は少なくなるし・・・・。

やっと仕事が入ったと思い、急いで生産に入ったら
「受取先のシャッターが閉まったままなのですぐ生産止めてください!」と
電話が入ったり・・・倒産するところも多かったです。
どうしても納期が間に合わず
「明日の朝、相手様に電話をしてなんて言えば良いのか?」
「すみません!ってひたすら謝ろうか?それろも訳を説明したほうが良いのか??」
戦々恐々の毎日でした。

社内ではいつも小走りで普通に歩いていたことが無かったですね。
血尿が出て医者へ行ったら「過労です」って言われました。

あの頃はストレスでいくら食べても太りませんでしたね
今は食べなくても太ります・・・・・

その頃、太極拳仲間の方から「太極拳パンツ作ってくれないかな?」と言う
お話があり、お陰で何とかいままでやってこられました。
ただ、社内で服を縫っている人達は、表演服なんて縫った事が有りません。
今主流のニットの洋服と、サテン生地の表演服はまったく違う物なんです。
ちょっと油断すると引っ掛かり、傷になってしまいますし、
裾のテープ部分もなかなか平らには付きません。

1番初めの表演服の見本は私が5月の連休に縫いました。
とにかく縫って見せて「私でも縫えるんだから皆だって縫える」と。

当社は某子供服メーカーの商品の生産が会社の売り上げの70%を占めていましたが、
その子供服メーカーが生産工場をすべて中国へ移す事になった時には、
何とか太極拳ユニフォームでやって行けるようになっていました。

首の皮1枚で繋がったのでした。
本当にありがたいことです。


中小零細企業の方達「うんうん、うちの会社もそうだよ・・・」と
思いながらみなさん見ているんでしょうね。

初めのころから当社の表演服を買っていただいている皆さん、
今、ご注文いただいている皆さん、
本当にありがとうございます。

カテゴリー : General Posted By : tai-chi |